加藤一の新規事業とそれ以外のこと

加藤一がつれづれなるままに書き綴ります。Web系ベンチャー視点で書くことが多いです。

ウォンテッドリーの上場に思うこと。誰のための上場か。

ウォンテッドリーの上場について、思うところはあります。

確かにいろいろ渋いところのある有報でしたが、所詮一部の人が騒ぐだけの話だったと思っていました。

ところがDMCAという言論弾圧に出たことでタイで全裸で騒いだ会社と同レベルにまで落ちてしまったことは残念に思います。

 

さて多くは語りませんが、ここで書きたいのはあの強引さのある上場は何のために行ったか、という点についての推測です。

あの上場で得をするのは、ほぼ仲さんとサイバーエージェントの二者だけです。

ところがあの売り出し額を見れば、仲さんは貴重な株を他人に渡したくないのは明白です。

70%保有という恐ろしい量の株を持っていて、それをまだ今のバリュエーションでは他人に渡したくない、だから最低限しか売りたくない。

そんな本人の心境が見える気がします。

先日上場したマネーフォワードのオーナー社長の辻さんの保有比率の20%と比べれば70%がいかに高いかは明白です。

 

となると売りたいのはサイバーエージェントしかありえません。

ではなんのためでしょう?

Facebookが採用に参入すると見てのタイムリミットを控えた上場あるいは損切りにも見えますが、申請時点では将来性はそこまで悪くないはずなのでそれは少し怪しいです。

となると「早期の現金化」ではないかと思っています。

 

サイバーエージェントのVC部門が多額の現金を欲しがる理由とはなんでしょう?

大型買収あるいは資金調達の話があるか、あるいは何か金食い虫の投資先があるか、です。

AbemaTVあたりが関係しているのかと思うのですが所詮は推測ですね。